七五三の撮影はいつが良いのか?前撮りと後撮りはどっちがよいの?
七五三のお祝いでは、前撮りや後撮りなど、いろいろな選択肢があります。
伝統的な当日の撮影方法を選ぶ方もいらっしゃれば、前後両方の撮影を組み合わせる方もいます。ご家庭に合ったプランを選ぶことが大切ですが、選択肢が多すぎて決めかねることもあるでしょう。
そこで、前撮りと後撮りの違いやそれぞれのメリット・デメリットをご紹介し、お子さんと一緒に最適なプランを決めるためのヒントにしていただきたいと思います。ただし、いつ撮影を行うかは正解がなく、ご家庭の都合に合わせて選んでいただければよいです。
前撮り・後撮りプランとは
前撮りや後撮りとは、神社やお寺に参拝する日とは別に、記念撮影を行う撮影プランのことです。前撮りは七五三の前に撮影をするプランであり、後撮りは七五三の後に撮影をするプランです。
最近では、このプランを選ぶ人が増えています。前撮りや後撮りということで、年内いつでも撮影が可能であり、家族のスケジュール調整がしやすいことが、現代のニーズにマッチしているため、人気が高まっていると考えられます。また、スタジオ側から見ても、シーズンオフに対応できるため、混雑を分散させることができ、様々なメリットがあります。
順番にみていきましょう。
それぞれのメリット・デメリットについて
前撮り・後撮りのメリットについて
七五三のシーズンを避けることで、余裕のあるお参りと記念撮影を行うことができます。また、シーズンオフは混雑を回避でき、撮影もスムーズに進み、人気の衣装がレンタルしやすい傾向があります。さらに、スタジオ側も混雑を分散できるため、独自のサービスを提供しているところも多く、利点があります。
前撮りのメリットとしては、参拝当日に余裕ができることや、夏場の日焼けを気にせず撮影できることが挙げられます。また、後撮りの最大のメリットは、七五三の後でも撮影できることで、金銭的な問題やスケジュールの問題などで当日までに済ませることができなかった方にも便利です。初めて写真を残すことを考えた方にもおすすめのプランです。
当日撮影のメリットについて
七五三の当日に写真を残したい!という方には、当日撮影が特に魅力的なプランとなります。古くからの日本の伝統を大切にする方や、強いこだわりがある方は、迷わず当日撮影を選ぶと良いでしょう。
また、七五三のために両家のご両親(お子さんから見た祖父母)と食事をする家庭も多いかと思います。そういった場合は、同じ日に済ませてしまう方が、両家族全員での記念写真を残すことができるため良いかもしれません。
両家のお住まいが遠く離れている場合は、集まる機会が少ないため、その機会に写真を残すことができるという点でも、当日撮影が価値があると考えられます。
また、忙しいご両親の場合も、一日で済ませることができるため、大きなメリットがあります。一日で済ませておけば、別の日に時間を割く必要がなくなります。スタジオによっては、当日のお参りの時にも着物の貸し出しを行ってくれるお店もあるため、予算に応じたプランを選ぶことができます。
二回撮影をするという選択肢のメリット
前撮りあるいは後撮りと、当日の撮影を行い、合計二回の撮影を行うという選択肢もあります。
二回撮影する場合は、両家のご両親がいらっしゃれば、そちらの撮影だけを行い、後日お子さんだけでゆっくり撮影をすることができます。また、当日はカメラマンの出張サービスを依頼して、神社あるいはお寺内での撮影を行い、後日改めてスタジオでも別の撮影をすることも可能です。こちらの場合は、混雑しない平日にお参りをしても良いかもしれません。和装とドレスでの撮影などに十分な時間を割くことができます。
最近では、ドレスの撮影を取り入れる人も増えていますが、やはり和装も外せないという人にもぴったりなプランかと思います。二回撮影することで、撮影したいものを全て撮れる可能性が増えるという利点もあります。
懐事情に余裕のある方は、一生に一度のお子さんの晴れの舞台ですから、検討してみることもおすすめです。
また、余談になりますが、両方の撮影をしたいけれど予算に不安がある場合は、最近のスマートフォンは非常に性能がよく、扱いやすいのでお参りの日の撮影は、現地でご自身で撮影することもできます。思い出に残る写真が撮れるかもしれません。
前撮り・後撮りのデメリット
前撮りや後撮りのデメリットは、時期によってその時の表情を残せないことです。また、日にちを二日に分けなければいけないため、スケジュールの調整が必要になります。
撮影とお参りの両日に、両家のご両親を呼ばれる場合には、さらにスケジュールの調整が必要になります。遠方にお住まいの場合は、交通費なども気になるところです。
当日撮影のデメリット
七五三のシーズン中は、スタジオの予約が集中し、待ち時間が発生する可能性があることや、どこのスタジオも忙しいため手厚いサービスを受けられない可能性があることがあります。
また、レンタル着物ショップの予約も取りづらく、希望の着物で写真を残せない可能性があります。お子さんの体力面の不安もあるかもしれません。撮影は思っている以上に体力を使い、知らない人と対面しながら、着慣れない着物を着て撮影することは、お子さんにとって強いストレスとなります。
撮影とお参りの両方を行うとなると、お子さんが疲れて泣いてしまう可能性もあり、楽しい思い出にならないこともあり得ます。
二回撮影するという選択肢のデメリット
当たり前ですが、費用が二倍かかってしまうことが最大のデメリットです。時間も倍かかりますし、時間的にも、金銭的にも余裕のある人でないと難しいのかもしれません。
さいごに
どの選択肢を選ぶにしても、それぞれにメリットやデメリットがありますので、決まった正解はありません。家庭それぞれの事情や考え方に合わせて、無理のない計画を立てることが大切です。
予約を早めに行い、余裕を持ったスケジュールを組むことも重要です。直前になってバタバタと準備をすると、希望する撮影ができないこともあります。
七五三は子どもたちにとって大切な思い出の一つですので、将来振り返って喜べる素敵な写真が残るよう、準備を怠らないようにしましょう。