七五三の着付けの注意方法を年齢別に紹介

七五三の着付けの注意方法を年齢別に紹介

七五三といえば着物ですが、普段から着物を着ている人は少ないので、着物の扱いに慣れていない人も多いと思います。

着付けをする際には、事前に準備をし、子どもが苦しくならないようにすることが大切です。

着付けには手順があり、場合によっては肩上げや腰上げが必要なこともあります。一般的に、七五三の準備は2~3ヶ月前から始めます。

着物や小物の選び方、撮影スタジオ、どの神社に行くか、当日のスケジュールなど、決めなければならないことがたくさんあるので、なるべく早めに取りかかりましょう。

今回は、「年齢別七五三の着付けの注意点」と題して、年齢別に注意点をご紹介したいと思います。

3歳の女の子に着付けをするときの注意点

3歳の女の子はまだ体が小さいので、基本的には帯を巻きません。年齢のことを考えて、着付けをする際にはこういったことに注意しておきましょう。

  • 着付けをする前にトイレは済ませておく
  • 着付け前にはしっかりと手を洗う
  • 着物を無理に締め付けず被布でカバーする

着付けをする前にトイレは済ませておく

着物を着るとトイレに行きにくくなるので、オムツが外れている子供の場合は、トイレは事前に済ませておきましょう。「行きたくない」と言われても行かせておくと安心です。

3歳だとオムツが外れているのかは子供によっても違います。オムツが外れていても七五三のときはオムツを履かせることもありますから、状況を考えて選択するようにして下さい。

着付け前にはしっかりと手を洗う

着付けをするときは事前に手洗いをさせておきましょう。食べ物を食べた手でうっかりと着物を汚してしまうと大変です。しっかりと石鹸を使って洗っておくと安心です。

着物を無理に締め付けず被布でカバーする

大人が着ものを着るときは帯を巻きますが、3歳の子が着るときは基本的には帯は巻きません。体が柔らかいこともあり、無理に絞めると行き苦しくなったりお腹が痛くなったりしてしまうので、緩めにしておきましょう。

3歳の女の子は、七五三のときは被布を着ることが多いです。被布とは、着物の上から羽織る半袖の晴れ着のことです。着物を着るときは寸胴体型にするために、お腹のあたりに巻物をしていきます。被覆を上から着れば胸から胴の下までをカバーすることができるので、無理に絞めつける必要がありません。

被布を着れば腰周辺を締め付ける必要が全くないので、着付けをするときは腰辺りを緩くしてあげるようにしましょう。

7歳の女の子に着付けをするときの注意点

7歳の七五三は、大人と同じように帯を巻きます。しかし体は大人ではないので、無理をさせないように着付けをしてあげましょう。

  • 帯をきつく締めすぎずに場合によっては便利アイテムを使う
  • マジックベルトを腰紐代わりに使う

帯をきつく締めすぎずに場合によっては便利アイテムを使う

7歳の女の子に着物を着せるときは、作り帯を使うのもおすすめです。通常、大人の帯を巻くときは腰に帯をあてて何重も巻いていき、後ろに結び目を作っていきます。胴に巻くだけの巻き帯、差し込むだけの結び帯など、事前に形が作られている帯を使うのもおすすめです。

作り帯であれば自宅でも簡単に着付けができますし、時間短縮にもなります。着物を着るのを嫌がるような子供でも、作り帯なら負担が少ないので状況に合わせて使っていくようにしましょう。

また、腰紐を結ぶときは結び目が重ならないようにしましょう。左右上下に位置をずらすと苦しさが減ります。

着付けをするときは何本も紐を使いますが、着物の腰紐さえしっかり結んでおけば着崩れしにくいです。肌に近い場所は緩く、外側をきつくするように意識しておきましょう。

マジックベルトを腰紐代わりに使う

撮影だけではなく、参拝や食事など、七五三が長時間になる場合はマジックベルトを腰紐代わりに使うのもおすすめです。マジックベルトは腰やアンダーバストの全体を支えてくれますし、伸縮性もあるので苦しさも減ります。

腰紐と比べて面積も多いため、着崩れ防止にもなるのでお子さんの性格や体型を考えて使うようにしましょう。

使い方は、着物を着て上から巻くだけなので簡単です。着物の上から巻きつけ、前にマジックベルトの端がくるようにしてテープで留めるだけです。見えない場所ですし、通販でも販売しているので気になる人は探してみましょう。

3歳と7歳共通の着物の着付けをするときの注意点

では、3歳と7歳の共通の注意点を紹介していきます。事前準備も必要なので、早めに取り掛かるようにしましょう。

  • 小物は基本的に自分で用意することになる
  • 肩上げや腰上げを事前にしておく場合もある
  • ヘアメイクは着付けの前にしておく

小物は基本的に自分で用意することになる

着物を着るときは、いくつかの小物が必要になります。購入する場合はもちろん、レンタルするときも小物は別に揃える必要があるので注意しておきましょう。例えば、足袋、肌着、腰紐などの着付け小物です。こういった物はセットになっていないことが多いので、よく確認しておいて下さい。

また、髪飾りや巾着、草履なども用意する必要があります。レンタルであればまとめて借りられることもありますが、よく中身をチェックすることが大事です。

肩上げや腰上げを事前にしておく場合もある

子供の着物はサイズが合わないことも多く、事前に肩上げや腰上げをする必要もあります。

肩上げとは、裄丈を調整することです。腕の長さが合わないと不格好になってしまうので、縫って長さを合わせる必要があります。

腰上げとは、着物の長さを調整することです。身長に合わせるために、腰部分から縫って裾上げする必要があります。

レンタルであれば自分で調整する必要はないですが、購入したときなどは長さや丈を確認して事前に準備しておきましょう。

ヘアメイクは着付けの前にしておく

七五三のときはヘアメイクもすることになります。着物を着た後にヘアメイクをすると着物を汚すこともありますし、髪をアップにしていないと着付けがしにくいため、最初にするようにして下さい。

まずは肌着や肌襦袢を着せ、次にヘアメイクをしていきます。

ヘアメイクが終わったら着付けをしていくようにしましょう。

まとめ

着物は大人でも息苦しいものなので、3歳や7歳の子どもに着せるときは、いろいろと気をつけたいことがあります。

苦しくないように便利グッズを使ったり、腰紐を結ぶ位置をずらしたり、被布を着せたりと、負担を最小限にする工夫をしましょう。

見栄えも大切ですが、お子さんの体調や体はもっと大事です。最終的に当日の成功を左右するポイントなので、期間中ずっと気をつけたいものです。

また、着替えの前にトイレに行かせたり、着替えを早めに終わらせたりして、余計な慌てやストレスを与えないようにすることも大切です。

当日にいきなり本番だと失敗することもあるので、七五三の数日前までに試着をして、お子さんに慣れてもらうことをおすすめします。

時間が許すなら、事前に練習しておくと、お子さんとの絆も深まります。 お子さんが主役であることを忘れずに、楽しい時間を過ごしてください。

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