秋にこだわる必要はない? 七五三の撮影を他の季節にするメリット
七五三は一般的には、秋に行うものだと考えられています。これは七五三の正式な日が11月15日だと伝えられているためで、現在では厳密に当日行うことにまでこだわる人は多くありませんが、それでも11月15日前後の休日や、吉日に行うという人は多いようです。そして神社やお寺へのお参り以外に写真スタジオ(フォトスタジオ)で記念撮影をする場合などでも、やはり秋頃と考える人は少なくありません。
しかし実は七五三の日について厳密な決まりはなく、絶対に秋にしなくてはならないというものではありません。記念撮影ならばなおのこと秋にこだわる必要はなく、実際に前撮りや後撮りとして他の季節を選択する家族も増えています。この記事ではこうした秋以外に記念撮影をするメリットや、ポイントなどについて紹介します。
秋は七五三のハイシーズン
七五三は11月15日が正式な日とされているので、その周辺で七五三をしようと考える家庭はたくさんあります。そのことから迎え入れる神社やお寺でも、前後一か月くらいは七五三に力を入れて、千歳飴や豪華なお土産なども準備しています。飲食店や写真スタジオ(フォトスタジオ)なども同様で、キャンペーンを展開したり広く宣伝していることも少なくありません。
このシーズンであれば七五三の段取りについて調べたり自分たちで準備をしなくとも、迎え入れる側によってあらかじめプランやセットとして用意されているものが多いので、申し込むだけでスムーズに七五三を行えるといったメリットもあります。またそんな全体を盛り上げる雰囲気から、自分たちもそれに参加するという意欲が強くなるのも楽しい側面でしょう。
秋に七五三をするデメリット
しかし反面、それゆえのデメリットもあります。その最も大きいのが混雑でしょう。ご祈祷が受けられる神社やお寺は予約制でないところも多いですが、秋のハイシーズン、特に人気のある場所では受け付けだけで並ぶというのも当たり前で、子ども家族も慣れない服で待つというのは楽なことではありません。近隣の交通機関も混雑して、車であれば渋滞にはまったり、駐車場待ちになってしまうことも。
写真スタジオ(フォトスタジオ)も同様で、こちらは基本予約制ですが、休日など人気が集中する日には予約がいっぱいで取れないということもあり、また同じ時間帯に複数の予約が入ることで、他との兼ね合いから選べる衣装が少なくなってしまったり、撮影時間にも余裕がなくなるといった弊害があります。もちろんオンシーズンだからこその良さもたくさんありますが、デメリットも含めて考えると、家族によっては他の季節にした方が合っているということもあるのです。
秋以外に七五三をするメリット
次に他の季節に七五三をするメリットについて考えてみます。まず秋以外のどの季節にも共通するのは、混雑が少ないということです。先に挙げたような秋に七五三をすることのデメリットの多くは人の多さに由来しているので、これを回避できるというだけでも大きなメリットだと言えます。
他にも写真スタジオ(フォトスタジオ)では料金面でお得することも多いという点が挙げられます。秋の撮影は混み合うので追加料金が設定されている場合もあるのですが、シーズン以外ではそれがなくなる他、閑散期を避けるためお得なキャンペーンが展開されていることもあります。それをうまく利用することで、同じクオリティで秋にするよりも安価で済ませることが可能なのです。
また秋にしなければならないという縛りがなくなるので、いつやってもいいという余裕が生まれるのもメリットと言えるでしょう。子どもの成長具合や学校のスケジュール、家族の都合などに合わせて日取りを決めるのが秋に比べてもかなり楽になります。写真スタジオ(フォトスタジオ)側も余裕があるので、時間や内容についてもハイシーズンに比べていくらか融通を利かせてくれるということもあるようです。
秋以外に七五三をするデメリット
一番のデメリットはやはり、いわゆる七五三のシーズンではないという点でしょう。気分的な面でも周囲の盛り上がりに合わせて自分たちも参加したいと考える家族は多いでしょうし、それ以外でも神社やお寺、写真スタジオ(フォトスタジオ)、飲食店それぞれシーズン外ということで七五三の準備をしていないこともあり、たとえば神社であれば七五三向けのお守りなどがもらえないこともあります。
ただし最近では季節をずらして七五三をする家族も増えているので、特に写真スタジオ(フォトスタジオ)などではいつの季節でも七五三に対応できるということが多いようです。神社やお寺でも大きなところでは、いつでも準備できている場合もあります。ですがどの場合でも基本的に七五三のシーズンは外しているので、事前の確認はしておくようにしましょう。
また神社も写真スタジオ(フォトスタジオ)も七五三だけがシーズンではないので、他の行事のハイシーズンに重なると、せっかく季節を外したのにやはり混雑してしまうという問題もあります。
春に七五三をするポイント
秋以外にするならば、最もおすすめできるのが春の七五三です。特に写真スタジオ(フォトスタジオ)での撮影に関しては「前撮り」として春を選択する家族も珍しくありません。春の良いところは気候が温暖であるということ。また夏前であるため子どもが日焼けをしてしまう前にきれいな写真を残すことができます。屋外の撮影でも春は花が美しく、映える写真も多く撮れるので、お参りもこの季節にしてしまう家族もいます。ただし春は端午の節句や入園・入学の季節でもあるので、シーズンが重なると神社・写真スタジオ(フォトスタジオ)共々混雑することがあります。
冬に七五三をするポイント
冬も同様に混雑や料金面では大きなメリットがあります。春と比べても人出が少ないので、とにかく混雑が苦手という家族には合っています。ただし気候としては春や秋よりも過ごしにくくなるので、屋内の写真スタジオ(フォトスタジオ)ならば問題ありませんが、お参りにはそこまで向いていないかもしれません。また年末年始など祖父母や親戚が集りやすい時期でもあるので、そうした人たちと一緒にお祝いしたいという場合には良いタイミングでしょう。
冬もクリスマスやお正月、成人式など写真スタジオ(フォトスタジオ)が混むシーズンがあるので、そのタイミングは避けるようにしてください。
おすすめでない季節
6月、7月頃の梅雨の時期はおすすめできません。特にお宮参りは足元が悪く、着物が汚れて大変ですし、クリーニング代が別途必要になることもあります。また、気温や湿度も高いので、上質な着物を着るには不向きかもしれません。
同様に、8月頃も暑さによる熱中症の危険性があるため、あまりおすすめできません。また、汗でメイクやヘアスタイル、着物が崩れやすく、日焼けのリスクもあるので、撮影には不向きです。ただし、夏休み中であることはメリットであり、冷房の効いたフォトスタジオ内での撮影に限定すれば、季節外れのメリットを享受することができます。真冬も同様に気候の面で問題があり、子どもは体調を崩しやすいので、慣れない着物で行うのはおすすめできません。
ただ、雪の中の七五三など珍しい写真が撮れることもあるので、オフシーズンを利用しながら個性的な七五三に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
七五三と言えば秋に行うと考える人が多く、実際に神社やお寺、写真スタジオ(フォトスタジオ)なども準備が整っているので、スムーズに七五三を行うことができます。ですがその反面、主に人の多さに起因するデメリットもあり、家族によってはあまり合っていないかもしれません。
もしもそういったデメリットが気になる場合には、秋以外に七五三をするのも一つの解決法です。秋以外の七五三には混雑や価格などの面でメリットがあり、季節のこだわりが無ければ秋にするよりも楽しく七五三を過ごせるかもしれません。また七五三自体は秋でも、記念撮影は前撮り、後撮りという形で他の季節にすることも可能です。一年間を有効に利用して、自分たちに合った七五三の季節を選択してみてはいかがでしょうか。