七五三の着物選びのポイントとは?三歳の女の子におすすめの着物を紹介
七五三とは、日本の伝統行事のひとつで、子どもたちが成長したことを祝い、健やかな成長を願うものです。その中でも、三歳の女の子にとっては特別な日であり、着物を着てお参りすることが一般的です。しかし、着物選びに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、七五三の着物選びのポイントについて解説します。初めての七五三を迎える三歳の女の子の親御さんはもちろん、今後七五三を迎える予定の方にもぜひ参考にしていただきたい内容です。
【七五三の着物選びの基本的なポイントは?】
年齢に関わらず、七五三の着物選びの基本的なポイントは、次の5点が挙げられます。
- 子どもに選んでもらう
- 予算
- 祖父母の意見
- 流行か伝統か
- 七五三の写真をイメージする
子どもに選ばせる
七五三の着物選びでは、子ども自身が選んだ着物を着ることが大切です。ただし、無制限に選ばせるのではなく、親が候補を5つ程度用意して、その中から子どもに選んでもらうようにしましょう。
子どもが自分で選ぶことで、その日の思い出にもっともっと深みが増します。しかし、親側が希望するものを無視して子どもに自由に選ばせると、予算やデザイン的に不本意なものを選んでしまったり、当日着ることを拒否してしまったりする可能性があります。
子どもが納得できるように、親の希望を中心に用意した上で、子どもに選んでもらうことがポイントです。子ども自身が気に入った着物を選ぶことで、より良い思い出になることでしょう。
七五三の予算
七五三の着物選びにおいて、予算の確保も大切です。ハレの日の衣装として、レンタルでもかなりの金額がかかることが多くあります。三歳の女の子の場合、5万円前後が相場となっています。
さらに、生地やデザインなどにこだわると、その費用は増大してしまうこともあります。予算を事前に決めておかないと、思わぬ出費になってしまう可能性もあるため、最低でも2万円以上は予算として確保しておくことがおすすめです。
また、着物に必要な小物なども含めて予算を見直すことが大切です。着物だけでなく、足袋や髪飾り、バッグなど、全体のコーディネートを考えて必要なものを揃えることも忘れずにしましょう。予算に余裕がある場合は、思い出に残るアイテムを追加するのも良いでしょう。
祖父母の意見をきく
七五三の着物選びで見落としがちなのが、祖父母の意見です。七五三は、祖父母がスポンサーになっている場合もあり、祖父母の意見を無視してしまうと、当日の雰囲気が悪くなってしまうこともあります。
そのため、着物選びの段階で祖父母の意見を聞くことが大切です。具体的な着物の候補を送ったり、伝統的な七五三の着物と流行の七五三の着物どちらが良いか相談するのも良いでしょう。
七五三当日に祖父母が参加することもあるため、祖父母にも納得してもらえるように、ある程度の相談をすることが望ましいです。祖父母との話し合いを重視することで、より良い思い出になることでしょう。
流行か伝統を考慮する
七五三の着物選びにおいて、伝統か流行かという二つの視点から選ぶことも重要です。三歳の女の子用の着物でも、伝統的なスタイルの着物か、最近の流行を取り入れた着物かによって選択肢は分かれます。
伝統的なスタイルの着物を選ぶ場合は、日本の伝統的な柄や色、デザインにこだわったものが良いでしょう。一方で、流行のスタイルを取り入れた着物を選ぶ場合は、洋風のデザインやモチーフを取り入れたものが人気です。
どちらのスタイルが良いかは、祖父母や家族と話し合って決めると良いでしょう。着物選びを始める前に、事前に決めておくことで、スムーズな選択が可能です。伝統的な着物は、大人の方々も着ることができるため、今後も家族の大切な思い出として残ることでしょう。
写真をイメージする
七五三の着物を選ぶ際に、最後に考慮するべきポイントが、写真に残るイメージです。生地の雰囲気やその時の気持ちだけで選んでしまうと、後で写真を見た際に思ったような写真にならなかったということも少なくありません。
写真に残る印象をイメージするために、着物のデザインや色、小物のコーディネートなど、全体のバランスを考えることが大切です。また、着物選びの際には、写真スタジオでの前撮りや後撮りを予定している場合は、撮影スタジオの雰囲気やテーマに合わせた着物を選ぶことも考慮しておきましょう。
これらのポイントを押さえたうえで、三歳の女の子の着物の選び方のポイントを紹介しています。最後まで慎重に選び、大切な思い出に残る着物を選びましょう。
三歳の女の子の着物選びのおすすめポイント6選
三歳の女の子の場合、七五三の着物選びのおすすめのポイントとして、先ほど紹介したポイントに加えて次の5点を押さえておくことが重要です。
- 被布(ひふ)と合うか
- 素材
- 着付けがしやすいか
- 軽いものか
- 明るく華やかな色か
被布(ひふ)との調和
三歳の女の子の七五三では、着物の上に被布と呼ばれるベストのようなものを着用することが一般的です。そのため、単に着物だけを選ぶのではなく、被布との調和にも注意が必要です。
被布は基本的に白や薄いピンクなど、色が薄いものが多く、帯のようなワンポイントになるため、被布を最初に選んでから、その被布と合った色合いの着物を選ぶのがポイントです。
着物と被布の色合いが調和することで、全体のバランスが良くなり、写真映えする着こなしになります。被布と合わせて着物を選ぶ際には、色味の相性や柄のバランスなどを考慮して、調和の取れた着物選びを心がけましょう。
素材の選び方
素材も重要な選び方のポイントです。一般的に、質の良さから正絹と呼ばれる絹糸から作られたものが選ばれがちですが、実は素材選びには慎重さが必要です。
落ち着かない女の子や汚れが気になる場合には、ポリエステルの着物を選ぶのがおすすめです。ポリエステルの方がメンテナンスがしやすく、汚れを落としやすいメリットがあります。一方で、特に汚れなどが気にならない場合や、気をつけられる場合には、正絹の着物の方が着心地が良く、子どもが長い時間着ていられます。
素材選びの際には、子どもの性格や状況に合わせて検討することが大切です。正絹とポリエステルそれぞれのメリットを理解し、子どもに合った素材を選びましょう。
着付けがしやすいか
三歳の女の子の七五三では、着物選びにおいて着付けがしやすいかどうかという点も重要なポイントです。普段から動き回っている子供にとって、着付けが難しい着物を選ぶのは大変な労力となります。
そのため、ワンタッチで簡単に着せられる着物を選ぶことが望ましいです。最近の三歳の女の子向けの着物は、着付けがしやすいものが多いので、安心して選ぶことができます。ただし、着付けをする際には、すぐにできそうなものか確認することが重要です。
軽いものか
着物を選ぶ上で、軽さも重要なポイントです。特に三歳の女の子にとっては、長時間着続けることが大変ですので、軽いものを選ぶことをおすすめします。
装飾が多く付いているものほど重量感があるため、長時間の着用を予定している場合は軽さにも注意しましょう。ただし、写真撮影やお参り後にすぐに着替える場合は、軽さがそこまで重要ではないかもしれません。
明るく華やかな色か
最後に着物の色合いについてです。華やかな色が好まれます。桜、松竹梅、牡丹、扇、毬、丸紋などの模様も大切ですが、色合いは全体の印象を左右します。可愛さを強調する意味でも、華やかな色がおすすめです。肌の色や顔立ちに合わせ、慎重に色を選びましょう。
ピンクと言っても、コーラルピンクやローズピンクなど種類が多いので、注意深い色選びが必要です。模様も大切ですが、色を優先して選ぶのがおすすめです。これらのポイントを押さえることで、三歳の女の子に似合う着物が選びやすくなるでしょう。
三歳の女の子の七五三でおすすめの着物は?
三歳の女の子の七五三でおすすめの着物は、ポイントを全て満たす着物です。具体的な着物については、それぞれの子供の個性があるため一概におすすめすることはできません。
ただ、着物を選ぶ際にはフルコーディネートのセットを選ぶことがおすすめです。三歳の女の子の七五三では、着物、長襦袢、被布、髪飾り、草履、巾着、場合によって重ね衿など、用意するものが多くあります。
これらを全て揃えるのは大変なため、フルコーディネートセットを選ぶとトラブルを回避できます。被布セットという組み合わせは、被布との調和が良く、販売やレンタルが多くあるためおすすめです。着物のデザインや予算も重要ですが、三歳の女の子の七五三の着物としては、フルコーディネートセットがおすすめです。
まとめ
三歳の女の子の七五三の着物には、他の年代とは異なるポイントがあります。この記事では、全年齢に共通するポイントを紹介した上で、三歳の女の子におすすめの着物の選び方をまとめました。
三歳の女の子にも個性があるため、特定の着物を紹介することはできませんが、この記事で紹介したポイントを抑えたものがおすすめです。また、用意するものが多いため、漏れがないフルコーディネートセットを選ぶことをおすすめします。
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