七五三の風景(名古屋編)

名古屋の七五三の風景

お子さんが3歳から7歳くらいのご家庭では、七五三のことで気になることが増えているかもしれません。最近では、地域によって儀式や習慣の内容が異なることもあり、初めてであったり、引っ越したばかりで慣れない土地の場合、不安を感じることがあるかもしれません。この記事では、そんなご両親に向けて、七五三で実際に行われることを紹介しています。

今回取り上げるのは名古屋で、関東に比較的近いことから、全国的に行われている一般的な七五三と大きな違いはありません。しかし、名古屋周辺には全国的に知られた神社が多く存在し、その場所独自の細かな違いがあることもありますので、少しずつ紹介していきます。

名古屋の七五三はいつ?

日本全国において、七五三の正式な日程は11月15日です。

しかし、必ずしもこの日に行う必要はなく、10月から11月の間で、家族の都合の良い休日などを選ぶ人が多いようです。

また、寒くなる前の暖かい季節に式を行うことで、子供の健康を考慮する家庭もあります。

伝統的な行事である七五三ですが、昔ほど厳格に守る必要はありません。ただし、家族の伝統的な価値観を尊重し、何らかの形で認識することは重要です。

何よりも、家族を優先し、子供の成長と喜びを祝う日である七五三。自分たちにとって最適な時期に式を挙げることが大切です。

どんなことをする?

神社やお寺での祈願祭がメインとなります。当日は、子どもは着物を、両親は着物やスーツなど子どもに合った服装で、お祝いと子どもの健やかな成長を祈願します。

また家族で記念撮影をするのも定番ですが、当日ではなく別日とする家庭も多いです。他に家族や祖父母、親戚などを交えてお祝いの席を設けるということもあり、一方でもっとシンプルに、親子だけでちょっとした食事をする家庭もあります。

ご祈祷について

七五三は地元の神社で行うものというのが基本的な考え方ではありますが、厳密な決まりはなく、家族に馴染みのある神社や、有名な神社、またお寺でも受け付けています。

そして名古屋の神社と言えば、三種の神器の一つである草薙剣が祀られている熱田神宮がもっとも有名ではないでしょうか。ここからはその熱田神宮を基準に七五三の大まかな流れを紹介していきましょう。

予約は不要

神主が不在などの関係で予約を必要とする神社もありますが、大きな神社では七五三の予約は受け付けていないことが多いようです。

熱田神宮では8:30から16:00の間で30分ごとにご祈祷が行われており、当日に直接行って申し込みを行います。

午後のほうが比較的空いていますが、10~11月のシーズンにはかなり混むので、余裕をもって計画を立てておいたほうがいいでしょう。特に土日祝日や、大安などの吉日には混雑します。

ご祈祷の時間は正味30分程度ですが、手続きの時間なども含めると、混雑による待ち時間を別として1時間程度は見ておくのが無難です。

祈祷は専用の場所で行う。

神社によって祈祷する場所は異なりますが、熱田神宮では「神楽殿」と呼ばれる場所で行われています。

小さな神社では本殿などの場合もありますが、大きな神社では大抵、他の祈願なども行う専用の場所が設けられています。

ご祈祷中の写真撮影は禁止されていることが多いですが、表には注連縄やきれいな幕などが飾られているので、そこで記念撮影をする家族も多くいます。

初穂料

神社にご祈祷などをお願いした際に納めるお金は「初穂料」と言います。

これは古来の神社ではお金の代わりに初めて獲れた農作物などを納めていたことから言われるもので、ご祝儀袋に「初穂料」と子どもの名前を書いて受け付けの際に渡します。

ご祝儀袋の色は紅白、水引きについては関東では「蝶結び」、関西では「あわび結び」が主流で、名古屋では比較的「あわび結び」が多いようです。

初穂料は神社によっても違いますが、5000円から10000円程度です。はじめから明記している神社も多く、熱田神宮では「6000円」「8000円」「10000円以上」の三種類となっています。

ちなみに料金の違いは儀式の後にもらえる記念品の違いで、ご祈祷の内容やご利益自体に違いはありません。儀式が終わったら千歳飴や破魔矢などの記念品を貰って、神社を後にします。

神社敷地内での撮影

大きい神社の場合、商業目的の記念撮影については特定の業者に限られていることがあり、プロのカメラマンが同行して撮影してもらうといったことが禁止されている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。また、そういった神社では専門の撮影スタッフがおり、料金を支払うことで記念撮影をしてもらうことが多いです。

記念撮影について

七五三の写真撮では上記のような方法の他に、写真スタジオ(フォトスタジオ)で記念写真を撮ってもらう家族も多くいます。名古屋には写真スタジオ(フォトスタジオ)(フォトスタジオ)も多く、七五三の撮影ももちろん受け付けています。

写真スタジオ(フォトスタジオ)は原則的に予約制で、お参り(お詣り)当日でも可能ですが、より落ち着いて撮影することのできる別日での「前撮り」「後撮り」といった選択をするほうが多いようです。また別に日を設けないとならない大変さはありますが、様々な種類のレンタル着物を選べたり、天候に左右されることもないのでおすすめです。

食事

尾頭付きの鯛

神社でのお参りや記念撮影を終えた後には、そのまま帰るのも可ですが、お祝いの食事をする家庭も多いです。七五三の食事にこれといった決まりごとはありませんが、やはり赤飯や尾頭付きの鯛といったメニューが多く、神社がそういった食事も含めたプランを提供していることもあります。また焼き肉やお寿司などお子さんが好きなものを自由に食べるのもいいですし、家に帰ってささやかなお祝いをするのも楽しいですね。

まとめ

名古屋での七五三は、関東など他の地域と比べても大きく違っている面は特にありません。ここで紹介した熱田神宮の他にも、城山八幡宮や川原神社、豊国神社など、由緒ある魅力的な神社が名古屋にはたくさんあり、ご祈祷から記念撮影、食事までセットでプランを用意しているところもあるので、よく分からないという場合にはプランで申し込みをすると、名古屋ならではの楽しみも提供してもらえるかもしれません。

七五三で大切なことは、子供の成長を家族で共有し、健康を祈る気持ちですよね。お子さんにとっても、七五三をお祝いしてもらったという思い出がおぼろげながらにもあれば、大人になってからも懐かしく感じることでしょう。自分に子供ができた時にも同じようにお祝いしてあげたいという気持ちに将来想ってもらえるとよいですよね!