子どもが着物を嫌がる理由と、着物を楽しんでもらうためのアイデア

子どもが着物を嫌がる理由と、着物を楽しんでもらうためのアイデア

7歳になると、子どもたちは自己主張するようになり、自分の好みをはっきりと表現するようになります。しかし、七五三のような行事で着物を着ることに嫌悪感を示す場合もあります。

こうした場合は、子どもの立場に立って考えることが大切です。着物を着ることや七五三の意義を伝え、子どもたちのやる気を引き出しましょう。ただし、無理に着物を着せるとかえって嫌がられてしまうことがあるため、上手に誘導することが大切です。

例えば、自分自身が着物を楽しんでいる姿を見せることが効果的です。着物の美しさや、色やスタイル、素材などについて話し合い、子どもたちに自分の意見を言わせることで、着物を着ることに対するモチベーションを高めることができます。

また、七五三においては、着物を着ることは選択肢のひとつであり、強制ではないことを子どもたちに伝え、自分が気に入った着物を選ぶようにすることが大切です。加えて、着物を着ることは伝統を尊重することであり、身分の象徴であることも説明しましょう。

具体的な方法やお子さんをその気にさせる方法については、以下で詳しく見ていきましょう。

子どもが着物を着たがらない理由を理解しよう

まずは、お子さんがなぜ着物を着たがらないのか、その理由を理解することが大切です。お子さんが嫌がる理由を聞いて、問題解決のヒントを得ることができます。

一般的な嫌がる理由としては、以下のようなものがあります。

  • 着るのが面倒で動きにくそうだと感じる
  • 可愛らしい服装をするのが苦手だと感じる
  • 7歳反抗期に入っているため、自己主張が強くなっている

順番に見ていきましょう。

着るのが面倒で動きにくそうだと感じる

七五三の着付けとヘアセットは一般的にセットで行われるため、時間がかかりそうで面倒だと感じることが多いです。特に、動き回るのが好きな活発なお子さんは窮屈な服を嫌う傾向があります。着物は動きにくそうで、帯などがあるために洋服以上に苦痛を感じることもあるため、嫌がる場合は、メリットよりもデメリットを伝えるようにしましょう。

可愛らしい服装をするのが苦手だと感じる

女の子は可愛い恰好をすることが好きな傾向がありますが、全員がそうとは限りません。フリルがたくさんついた洋服が嫌いで、ピンクや赤などの可愛らしい色合いの洋服を好まない子もいます。着物は、非常に華やかな印象があり、子供用の着物は可愛らしいデザインが多く、このような子供たちにとっては着物も受け入れづらいものとなります。デザインの種類が豊富である着物を、子供自身に選ばせたりすることで、自分の好きなデザインのものを着ることができるようになります。

7歳反抗期に入っているため、自己主張が強くなっている

7歳には中間反抗期と呼ばれる時期があり、自己主張が強くなるため、両親に反抗的な態度をとることがあります。自立心が強くなっていく年ごろでもあるため、両親に過剰な干渉を受けると機嫌を損ねて怒ってしまうこともあります。

そのため、「七五三だから着物を着て」と言われるほどに言われると、お子さんはますます嫌になって、親に対抗して着物を着ないと言い張ることもあるかもしれません。無理強いしても逆効果なので、お子さん自身が着物を着たいと思えるような方法を考えましょう。

以上、嫌がる理由を紹介しましたが、次にはお子さんを着物着にその気にさせる方法について考えていきましょう。

子供の好みに合った着物やオシャレをさせてあげる

お子さんが着物を嫌がる場合、無理に着せようとすると逆効果になることがあります。そのため、お子さんが好きな着物を着せてあげることが大切です。

レンタルショップを利用して子供に自由に選ばせる

子供が自分で選んだ着物なら愛着が湧き、着る気持ちも高まるでしょう。お子さんが洋服や小物にこだわりを持っている場合は、好みがはっきりしているため、着物も自分で選べるようにしてあげましょう。

色や柄について親が口出しすることは避け、お子さんが好きな着物を選ばせることをおすすめします。その方が、実際に着るときも喜んでくれるでしょう。

着物の品揃えが豊富なレンタルショップを事前に探しておき、お子さんが機嫌が良いときに一緒に行くようにしましょう。インターネットを使ってお店を絞り込み、お子さんの好みに合った着物が置いてあるかどうかも確認しておきます。

また、着物に合わせる小物や帯についても、お子さんが好みのものを優先するようにしてあげましょう。

アクセサリーやマニュキュアなどのオシャレが出来ることを伝える

七五三のお祝いは、着物を着るだけでなく、ヘアメイクやアクセサリーなどのオシャレも楽しめる素晴らしいイベントです。しかし、子供たちはまだそういったことを理解していないことも多いため、親が提案してあげる必要があります。

ヘアスタイルのカタログを見せたり、可愛いヘアアクセサリーを見せてあげたりすると、子供たちはより楽しみにしてくれるでしょう。「この髪型かわいいね」「このアクセサリーお姫様みたいだね」など言いながら、子供の気持ちを盛り上げましょう。

また、マニキュアを塗ってあげるのもおすすめです。子供用のマニキュアを使って試してみて、「七五三で着物を着たらまた塗れるよ」と伝えると、ますます楽しみにしてくれるでしょう。

特別感を演出して子供をその気にさせる

七五三の着物は、特別な日にしか着用しないため、その特別感を演出してお子さんをその気にさせることが大切です。

七五三は、日本の伝統的な行事の一つで、女の子や男の子、お年寄りの成長を祝う意味があります。着物は、代々受け継がれてきた伝統的な技術で手作りされたもので、日本の歴史や文化に大きな影響を与えてきました。そのため、着物を着ることは、日本の歴史や文化に敬意を表し、他の衣服では再現できないような永遠の思い出を作ることができます。

特別な日に着物を着ることは、お子さんにとっても特別な体験になります。そのため、着物の歴史や文化について説明したり、着物を手作りする職人の技術や努力について話すことで、お子さんに特別感を伝えることができます。

また、着物を着たお子さんを写真に撮ったり、家族で記念写真を撮ったりすることで、その日が特別な日であることを実感させることができます。七五三で着物を着ることは、ただの着物を着るだけではなく、日本の文化遺産に感謝の気持ちを伝えることができる素晴らしい機会です。

お店に連れて行って着物の実物を見せる

レンタルショップには、たくさんの子供用着物が用意されています。七五三シーズン前には、お店前に子供用の着物が並んでいることもあります。

写真やパンフレットでも良いですが、直接見た方が、着物の華やかさや特別感が伝わりやすいです。そのため、一度お子さんを連れて行ってみるのもおすすめです。

例えば、ショッピングセンター内にあるレンタルショップなら、さり気なく立ち寄ることができます。買い物のついでに、「この着物かわいいね」と言いながら、一緒に着物を見て回りましょう。着物を着たくないと言っていた子供でも、直接見ると着たくなることもあるかもしれません。

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とにかく周りが褒めて着物を着たいと思わせる

お子さんに着物を着たいと思わせるためには、周りの大人が着物を褒めることが効果的です。「着物って可愛いよね」「私も着たいな」と、お子さんが聞こえるように話すようにしましょう。ただし、直接言いすぎると逆効果になることもあるので、さり気なく話すようにします。

また、七五三や着物を着て楽しかった話をすることも効果的です。例えば、家族で楽しい時間を過ごしたことや、周りから着物が似合っていると言われたことを話すようにしましょう。過去の写真がある場合は、実際に見せることで着物に対するイメージを良くすることもできます。こうした話を通じて、お子さんが着物を着たいと思う気持ちを引き出しましょう。

七五三や着物を着て楽しかった話をする

子供が着物を着るのを嫌がった場合は、自分自身や家族が過去に着物を着た経験がある場合、その時の楽しかった体験や思い出を話してみましょう。ネガティブな話は避け、ポジティブなエピソードを振り返って楽しかったことを伝えると良いでしょう。例えば、家族で出かけて美味しい食事を楽しんだり、周りの人に着物が似合うと言われたりした思い出などです。

また、当時の写真が残っている場合は、その写真を見せながら話すのも良いでしょう。写真を見ることで、子供が着物を着た時の様子や周りの雰囲気をイメージしやすくなり、楽しい思い出がより鮮明に蘇るかもしれません。そうした体験談や写真を通じて、着物や七五三に対するイメージを良くしていくと良いでしょう。

具体的なメリットを伝えて楽しそうだと思わせる

特に理由なく、七五三や着物を着ることを嫌がる子供もいます。その場合は具体的なメリットを教えてあげると喜んで行くこともあるので、こういったことを実践してみましょう。

千歳飴が貰えると教えてあげる

千歳飴

千歳飴は、七五三の定番のお土産であり、健康と長寿を祈る意味が込められた美味しい飴です。しかし、子供にはそういった意味を理解するのは難しい場合があります。

そのため、「七五三に行けば千歳飴がもらえるよ」と、子供に飴を貰えるということを教えてあげましょう。子供は飴が好きなので、千歳飴が貰えると聞くと、ワクワクして行きたいと思うかもしれません。

また、写真やパンフレットで千歳飴の写真を見せて、美味しそうな千歳飴を紹介することも大切です。色々なカラフルな千歳飴があるので、子供にも好みの色や形の千歳飴が見つかるかもしれません。

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美味しいものを食べに行こうと誘う

七五三の食事は決まったものではなく、外で食事をする場合もあれば自宅で食事をする場合もあります。子供が楽しみにしている七五三の食事を考える際には、子供が好きなお店や食べ物を選ぶことが大切です。

「着物を着て七五三に行ったら、一緒に美味しいものを食べようね」と誘って、子供が喜ぶものを提案すると良いでしょう。例えば、カフェでスイーツを食べる、お寿司やお好み焼きなどの子供が好きな食べ物を食べる、外でピクニックをするなど、様々なアイデアがあります。

また、家族で一緒に食事をすることで、七五三の思い出もより一層深まることでしょう。子供が楽しんで食事をしている様子を見ながら、一緒に笑顔で食事を楽しんでください。

まとめ

まとめると、着物を嫌がる子どもに着物を着せるには、まず子どもの気持ちを理解し、着物が日本の文化やファッションの歴史に果たしてきた役割を教えることが大切です。

また、着物のカスタマイズや色・柄の違いを提案し、着物を楽しいものにすることも重要です。さらに、着物を着ることのメリットや、飴や美味しいご飯を食べることなどの楽しい体験も紹介すると、お子さんが自発的に着物を着て七五三に行きたいと思うようになるかもしれません。

無理に着物を着せるのではなく、子どもが自然と興味を持って楽しめるような工夫をしてあげることが大切です。

 

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