七五三で着物をレンタルして撮影を行う流れと10のチェック項目

七五三で着物をレンタルして撮影を行う流れと10のチェック項目

 

お子さんが7歳になると、七五三のお祝いがありますね。着物は購入することもできますが、最近はレンタルする人が増えています。特に、ネットで手続きをして、着物を郵送で受け取る「ネットレンタル」が人気です。

しかし、着物をレンタルする際には注意点があります。まずは、体型に合った着物を選ぶために、正確な採寸をしてくれるお店を選ぶことが大切です。また、着物の品質も確認して、最高品質のものを選びたいですね。そして、レンタルする前には、お店の規約をよく確認し、着物の返却期限や違約金、遅延の可能性などを確認しましょう。

レンタル店によっては、着物に合う手拭いや白足袋などの付属品も用意している場合があります。また、撮影前にお参りをすることもありますが、その際には祈祷を受けることもできます。撮影前には「前撮り」、お祝い後には「後撮り」という撮影スタイルもあります。

以上のように、七五三の着物レンタルには、注意点や確認事項がたくさんあります。しかし、しっかりと準備をして、素敵なお祝いを迎えてくださいね。

着物をレンタルするメリット・デメリットは?

レンタルを利用する場合のメリット、そして見落としがちなデメリットは以下のようなことがあります。

  1. 購入するより安価で済む
  2. 保管場所・手入れが不要
  3. 最新デザインの着物が利用できる
  4. 付属品一式もセットで用意されている

①購入するより安価で済む

最近は、着物を購入するよりも、レンタルする方が安価になる傾向があります。低価格の着物セットもあるものの、ブランド物の着物はレンタルでも購入するよりも割高になることがあります。そこで、より安価に利用できるネットのレンタルサービスを利用することをおすすめします。

ネットのレンタルサービスでは、一般的に着物のスタイルやサイズ、ブランドなどを取り揃えているので、おしゃれの選択肢には事欠きません。実店舗の店頭貸出よりもはるかに低価格で利用することができ、配送料やクリーニング代も無料のお店が多いです。

一方、実店舗では、デジタルサービスではなく物理的な人間を相手にしているため、よりきめ細かいサービスを受けられる可能性があります。自分のニーズに合わせて最適な選択肢を選ぶためにも、リサーチが大切です。また、七五三の着物をレンタルする場合、体型に合った着物を選ぶためにも正確な採寸が必要ですので、事前に確認しておくことをおすすめします。七五三では、撮影の前後にお参りをすることもあるため、祈祷やお参りに関する情報も事前に調べておくと良いでしょう。

② 保管場所・手入れが不要

着物は、保管に収納スペースが必要で、虫干しや定期的なメンテナンスも必要です。また、保管方法を間違えると着物のメンテナンスに結構な費用がかかってしまうこともあります。そのため、着物を所有するよりも、レンタルすることをおすすめします。レンタルサービスを利用することで、着物の保管やメンテナンスの手間を省くことができます。

ほとんどのレンタルサービスでは、専門家によるメンテナンスが行われ、レンタル時には着物が完璧な状態で提供されます。さらに、レンタルサービスでは、定期的なメンテナンスや保管のための費用もかからないため、新しい着物を購入するよりもコストパフォーマンスが高いことがほとんどです。また、着物の流行り廃りを気にする必要がないのもメリットの一つです。

七五三の着物をレンタルする場合、正確な採寸が必要ですので、事前に確認しておくことをおすすめします。レンタルサービスでは、美しく着こなすために体型に合った着物を選ぶことができます。

③ 最新デザインの着物が着られる

最近の着物には、伝統的な古典柄だけでなく、洋風テイストのモダンなデザインや個性的なアンティーク着物など、さまざまな種類があります。流行の着物を着たい場合は、新作の着物を多く扱っているお店を選ぶことが大切です。

着物の種類は豊富で、明るく奇抜な柄から大胆でモダンなモチーフまであります。伝統的な着物には、金、銀、赤、白などの美しい花模様が描かれ、モダンな着物には、中間色を基調としたミニマルなデザインが多く見られます。アンティーク着物は、ニッチなアイテムと思われがちですが、鑑賞や鑑賞に堪える素晴らしい作品の数々を見ることができます。アンティーク着物の柄は、伝統的な着物よりも抽象的で複雑な傾向があります。

④ 付属品一式もセットで用意されている

七五三では、着物や帯だけでなく、アクセサリーや草履、バッグなども必要になります。レンタルサービスを利用すれば、これらの小物も一緒にレンタルすることができ、七五三の準備を楽にすることができます。実店舗のレンタルサービスでは、スタッフが丁寧に着付けやヘアメイクを行ってくれる場合もあります。

また、写真スタジオによっては、撮影前に丁寧なカウンセリングを行い、お子様に合わせたポーズや表情を引き出すためのアドバイスをしてくれます。また、撮影時には、お子様がリラックスして楽しめるような雰囲気づくりを心がけてくれます。

  1. 急な日程変更に対応できない
  2. 汚れや破損に注意が必要
  3. 好みのコーディネートができない
  4. 思い出の品として残せない

① 急な日程変更に対応できない

お子さんがお参り当日に体調を崩したり、天候が悪かった場合など、予定通りにレンタルを利用できなくなる場合があります。このような場合、レンタル期間の変更を行うことができないこともあります。数日前に予定がわかっている場合は、早めにお店に連絡して変更の可能性を確認することが大切です。しかし、急な変更には対応できない場合が多いため、レンタルを行う前にキャンセルポリシーについてよく確認し、リスケジュールが必要になった場合に備えて、余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。

② 汚れや破損に注意が必要

飲み物や食べ物で着物を汚してしまったり、破れてしまったりすると、レンタル品を返却時に修復代を請求されることがあります。軽い汚れであればクリーニングで取り除くことができますが、重度の汚れや破損には修復が必要になる場合があります。そのため、着物を使用する際には、丁寧に扱い、飲み物や食べ物をこぼさないように注意しましょう。

③ 好みのコーディネートができない

レンタルサービスでは、着物や帯、附属品がセットになっていることが多く、好みの組み合わせを選べない場合があります。一部のお店では融通が利く場合もありますが、お店によっては一定のルールがあるため、確認してから選ぶようにしましょう。また、事前にレンタル品の写真や説明を確認して、自分の好みに合うコーディネートが可能かどうかをチェックすることも大切です。

④ 思い出の品として残せない

着物をレンタルする場合、使用後に返却が必要となるため、思い出の品として残すことはできません。しかし、写真やアルバムに残すことで、大切な思い出として残すことができます。また、着物をレンタルする際には、品質やデザインなどを十分にチェックして、自分に合った着物を選ぶことが重要です。レンタル品であっても、素敵な思い出を作ることができるので、積極的に利用することをおすすめします。

レンタルサービスを利用するにあたっての10のチェックポイント

レンタルを利用する際のチェックポイントを紹介します。着物レンタルが人気を集める今、実店舗とネットショップを合わせるとたくさんあります。どうしてもお店を選ぶ際には価格の違いに目がいきがちですが、それ以外にもチェックするべきポイントがあります。

  1. 予約は早めに進めよう
  2. 着物の選べる種は豊富?
  3. 付属品セットの内容を確認しよう
  4. 着付けやヘアメイクは料金に含まれている?
  5. 着物のサイズをしっかり確認しよう
  6. レンタル日数は十分確保できる?
  7. レンタル衣装の変更は可能?
  8. あとでレンタル期間の延長は可能?
  9. 返却のやり方を把握しよう
  10. 万が一、着物を汚してしまった場合は?

① 予約は早めに進めよう

七五三のお参りは、10月や11月の吉日に行われることが一般的です。そのため、レンタル衣装の予約希望日が重なり、人気の着物は早期に品切れになることがあります。自分やお子さんが着たい着物を確実にレンタルするためには、早めに予約をすることが重要です。予約が早すぎると思うかもしれませんが、春先から夏前に予約を済ませることをおすすめします。これにより、思い描いた着物を着ることができ、よりスムーズな準備ができます。

② 着物の選べる種類は豊富?

着物のレンタルサービスを利用する大きなメリットは、多種多様な着物から自分に合ったものを選ぶことができる点です。また、お店によってはモダンな柄やアンティークな着物など得意分野が異なる場合があるため、複数のお店を見て回ることが大切です。その中で自分に合った着物を見つけることができ、特別な日をより思い出深いものにすることができます。

③ 付属品セットの内容を確認しよう

レンタルサービスを利用する場合、着物や帯以外にも襦袢や帯締めなどの小物類がセットに含まれていることが多いです。ただし、足袋はセットに含まれていない場合があるほか、草履やバッグは付いているけれど髪飾りは付いていないなど、お店によってセット内容に差があることもあります。必要な小物がセットに含まれているかどうか、また足袋や髪飾りなどは必要に応じて追加料金がかかるかどうかも確認しておきましょう。また、必要な小物が含まれていない場合でも、別途レンタルできるお店もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

④ 着付けやヘアメイクが料金に含まれている?

着物レンタルによっては、着物の着付けやヘアセットを別に手配する必要があります。しかし、フォトスタジオでのレンタルの場合、着物と一緒に着付けやヘアメイクもセットになっているところが多く、一つのパッケージとして提供されているため、お得感があります。また、ネットショップでも着付け方法を動画で解説している場合がありますが、美しい着姿を求めるのであれば、プロの着付け師にお任せすることをおすすめします。お店によっては、出張着付けサービスを提供しているところもありますので、確認してみることをお勧めします。

⑤ 着物のサイズをしっかり確認しよう

ネットレンタルの場合は商品ページに対応身長が書いてあります。しっかりとチェックしましょう。着用時に短く感じた場合は自身で身上げ分をほどいてから着付けしてもいいお店もあります。逆に少々長い場合は着付けで対応できる場合が多いです。また、別途料金でお子さまの身長に合わせてサイズ調整をしてくれるお店もあります。ネットショップ以外に実店舗を持っているお店では事前に店頭で試着できたり、またネットショップでも試着レンタルを実施しているところもありますので、それらのお店を選ぶのも安心ですね。

⑥ レンタル日数は十分確保できる?

ネットレンタルの場合は、利用する日の2日前に届き、利用日の翌日に返却発送の3泊4日が主流です。2日前に届くのは、到着した着物に不具合があった場合に交換する日数を考慮しての日程です。お店によっては4泊5日で長期間レンタルできるところもありますので、しっかりと確認しましょう。

⑦ レンタル衣装の変更は可能?

利用日までの日数に余裕のある場合や他の予約が入っていない場合は変更可能なお店が多いです。しかし、お店によって期日があり、期日を過ぎてからの変更はキャンセル料が発生することがあります。また、商品到着後のサイズ変更やキャンセルはできないところがほとんどです。

⑧あとでレンタル期間の延長は可能?

衣装の予約が空いていればレンタルを延長できるはずです。しかし、気を付けたいのが注文時に申請した場合のみ受付可能なところがほとんどです。もちろん延長料金も発生します。申請なしで返却を忘れた場合はもっと高額な延滞料金が発生する可能性もありますので気を付けましょう。

⑨ 返却のやり方を把握しよう

店舗では当日返却、ネットでは翌日の返却発送が主流です。簡単に畳んで店舗に持ち込むか専用の袋に入れての宅配発送となります。往復の送料はレンタル料金に含まれているはずですが、念の為しっかりと確認しましょう。

⑩ 万が一、着物を汚してしまった場合は?

飲食物をこぼしたり、泥はねしたりなど通常着用した範囲での軽度の汚れは店側が無料で対応してくれる場合が多く、自身での染み抜きやクリーニングの必要はありません。ただ、店側が外部に修復を依頼するほどの大きな汚れの場合は、別途お手入れ代が請求されることがあります。そのような事態を避けるために、1,000円~2,000円程度の安心サポート保険を導入しているお店もあります。

ただ、紛失や修復困難な汚れ、破れ、色移りなどは保障の対象外となるため注意が必要です。その他にも「メンテナンスは行き届いているか」「家紋の個別対応は可能か」「割引プランはあるか」なども気になりますね。お気に入りの着物を万全の状態で借りられるように、心配な点についてはすべて事前に確認しておきましょう。

写真スタジオ(フォトスタジオ)を利用した一般的なレンタルの流れ

  1. 前撮り日を予約するタイミングで、お参りで着用する着物を選ぶ
  2. レンタル用の着物を受取り写真スタジオ(フォトスタジオ)で着付け・ヘアメイクをしてもらう
  3. 前撮り撮影をする
  4. お参りに行く
  5. レンタル品を返却する

という流れになります。

順番にみていきましょう。

前撮り日を予約するタイミングで、お参りで着用する着物を選ぶ

予約の方法は直接来店、ネット予約、電話予約と方法は様々ですが、希望日を伝えてその時に借りる事ができる衣装も選びましょう。

写真スタジオ(フォトスタジオ)で着付け・ヘアメイクをしてもらう

写真スタジオ(フォトスタジオ)で着物の着付けをしてもらいましょう。予定の時間よりも早く到着しても待たされる形にはなると思いますが、10分前くらいを目標に早めに来店しましょう。

特に着付け前にお手洗いを済ませておくことをお勧めします。

前撮り撮影をする

基本的にはプロのカメラマンがポーズや表情など話をしながらアドバイスがもらえるはずなのでリラックスして撮影を楽しみましょう。

お参りに行く

そのままの衣装で当日に近くの神社にお参りをすることもプランによっては可能です。お参りとスタジオ撮影(前撮り)を日にちを変えて進めていくのもお勧めです。

レンタル品を返却する

全ての行程が終わったらスタジオに戻り、着替えて着物を返却します。お店によっては後日に返却する方法も選べるはずですので都合の良い形で着物に汚れがないかなど確認して返却しましょう。

さいごに

今回の記事を通して、着物をレンタルする際のメリットやデメリットについて考えてみました。レンタル衣装の場合、他の人と希望が重なってしまうことで希望の着物が借りられなくなることもあるため、早めの予約が重要です。また、ここで紹介した10のレンタルサービスのチェックポイントを確認して、直接写真スタジオに相談することで失敗リスクを下げることができます。素敵な思い出の写真を残すためにも、早めの行動と相談をお勧めします。