七五三でかかる費用は着物や初穂料だけではない?意外にかかる七五三時の費用について

七五三でかかる費用は着物や初穂料だけではない?意外にかかる七五三時の費用について

七五三は、子どもが3歳、5歳、7歳になったときに家族で神社などにお参りする日本の伝統的な行事です。

子供の順調な成長を祝い、これからの健やかな成長を願う日本の伝統的な行事です。

3歳のお祝いの後、男の子は5歳、女の子は7歳で七五三を行うのが一般的で、何度も行うとなると経済的な負担も気になるところです。

この記事では、七五三にかかる全体の費用について解説します。

七五三は日本では古くからの伝統行事であり、幸運と健康、長寿をもたらすと信じられています。

七五三では、色鮮やかな着物を着せ、神社にお参りし、親戚や友人宅を訪ねてお披露目します。

日本の家族にとって、成長する子供への愛情表現であり、家族の深い絆を再確認できる大切な機会であり、意義深い行事だと言えるでしょう。

七五三をする場合、一般的には以下のようなものに費用がかかります。

  • 初穂料
  • 衣装
  • 着付け、ヘアメイク
  • 記念撮影
  • 食事
  • 交通費
  • 内祝い

これらをざっと合計すると、一般の家庭で総額は10万円~20万円程度となるのが相場です。ただしこうした行事ではお金をかけようと思えばいくらでもかけられるものなので、裕福な家庭や、部分的にもう少し豪華にしたいといった場合には上限はありません。では、以下から一つずつ詳細を見ていきましょう。

初穂料

初穂料とは神社にご祈祷をお願いする際に納めるお金のことです。神社によってはあらかじめ金額が明記されていることもあり、また逆に聞いてもはっきりとは答えてもらえない神社もありますが、一般的に子ども一人につき5千円~1万円程度が相場です。

衣装

七五三では和装が一般的ですが、着物を購入するか、レンタルするかによって費用は大きく変わります。

購入のメリットとしては、子どもや親の好みに合ったものをこだわってじっくりと選べることや、所有する満足感が得られること。また他の親戚などの七五三の時にも使い回せたり、もしも汚してしまったとしても弁償などの問題にはならないといった点が挙げられます。逆にデメリットは、マメなお手入れや収納スペースが必要なこと、そして高額になってしまう点があります。

購入する場合の相場は、ノーブランドで小物を含めて3万円~5万円程度からです。ブランド物になると6万円~12万円程度、高級なものでは50万円以上するものもあります。
さらに着た後にはクリーニング代も必要になり、クリーニングは1万円ほど見ておくのがいいでしょう。

一方のレンタルはお手入れや収納の負担がないことや、流行のものを安価で着られることがメリット。デメリットは記念の着物がその場限りになってしまうということや、セットになっている場合は選択の幅が狭まってしまう可能性もあること、そして汚したり破損してしまった時には、クリーニングや弁償代が余計にかかってしまう可能性があることなどが挙げられます。相場はすべて揃えたセットで5千円~2万円ほどからになります。

また全般的に、男の子よりも女の子の方がやや高めになる傾向があります。他にも両親や兄弟の衣装代も別でかかることは忘れないでおきましょう。

着付け、ヘアメイク

親や知人にやってもらうことも可能ですが、基本的にはプロにやってもらうのが無難です。

着物をレンタルする場合は、着物一式をお願いすることが多いですが、着物を購入する場合でも、美容室や写真スタジオ(フォトスタジオ)、写真館でお願いできるところがあります。

プロの着付師やメイクアップアーティストは、着物や帯などの婚礼衣装のアレンジに慣れており、特殊な道具や伝統的な手法を使って、その人の特徴を最大限に引き出してくれることでしょう。

着物の着付けは3,000円から10,000円程度、メイクアップとヘアスタイリングは同額程度が一般的で、女子は髪の長さやスタイルによってもう少し高くなる傾向にあります。

記念撮影

一般的に家族の記念写真は写真スタジオ(フォトスタジオ)、写真館で撮影され、撮影だけで3万円から5万円程度が相場です。

また神社などの屋外でプロのカメラマンに撮影してもらう出張撮影の場合には、2万円くらいが多いようです。写真スタジオ(フォトスタジオ)は撮影以外の部分でプランによってかなり上下があり、たとえば着物のレンタルも込みの場合や、ドレスなども含めて何度かの衣装替えをしながら撮影する場合など、オプションによって金額は大きく変わります。

これらのオプションをつけると、3万円から10万円程度に費用が上がります。

さらに、記念に撮影した写真をアルバムにすることもできます。これも費用がかさむので、家族の記念写真はかなりの出費になります。また、写真館によってクオリティに大きな差があることも覚えておきたいです。

食事

食事は神社へ参拝した後に、予約しておいたレストランなどでいただくのが一般的です。

七五三の食事にこれといった決まりはありませんが、ホテルやレストランによっては七五三用のプランを用意していることもあります。

そうしたものに特にこだわりがなければ、単純にいつもより豪華なものを食べてみたり、子どもの好きなものを食べに行くのもいいでしょう。

費用はホテルやレストランであれば一人5千円~1万円くらい、それ以外の場合には一人3千円~5千円くらいになります。

交通費

自宅から神社への距離など、家庭の事情によって大きく異なるので一概に言うことは難しいですが、家族全員で移動することを考えると交通費も七五三の費用として意識しておくべきものです。晴れ着で混雑する電車に乗ることを避けたいならば、タクシーを手配するということもあります。

また親が着物でないならば自家用車で神社などへ行くという方法でも電車を避けることができますが、その場合には神社の駐車場代にも気をつけておきましょう。駐車場を備えていてもシーズン中には台数制限をしていたり、特別料金になっているということもあります。

内祝い

親戚や祖父母などの付き合いが深いと、内祝いを貰うこともあります。内祝いのお返しは貰った金額の3割から5割程度で、内祝いの相場は祖父母ならば3万円から5万円。つまりお返しは1万円から2万円ほどになります。こちらも出費になるので、貰って終わりではないという点に気をつけておきましょう。

まとめ

上でも少し触れましたが、ここに挙げている費用は基本的に子ども本人だけの金額なので、初穂料や撮影以外では、家族の人数分プラスする必要がある点に注意してください。
また思わぬ出費として、祖父母が地方から出てきた場合にはその交通費を求められたり、お祝いは必要ないと言っておいたのに貰ってしまって、お返しをしなければならなくなったということもあるようです。そうしたことも踏まえて、予算はある程度余裕を持って計算しておくのが良いでしょう。